うなぎの井口

1年を通じてうなぎの美味しさを味わうには国内の産地の特性を知り、活きているうなぎをつかみ、さばくことが大事です。
うなぎを持った時の質感、包丁のすべり、焼いた時の焼き目と油の質。実際の感覚と経験でうなぎの良し悪しを見極め、素材の美味しさを引き出します。白焼を中心に扱う専門店だからこそ、素材の吟味はより厳しく行います。

持ち帰り・地方発送の専門店として、ご贈答やご家庭で召し上がっていただき楽しい団らんをご提供できるよう、日々厳選したうなぎを仕入れています。

うなぎを楽しむ

動画うなぎの井口 うなぎを楽しむ

目利きと仕入れ

目利きと仕入れ

うなぎは産地によって稚魚を池に入れる時期も違えば、養殖方法も変わります。

また季節によっても相対的なうなぎの質は変わってきます。
国産うなぎだけにこだわり産地を知り、それぞれの産地とのつながりが強いうなぎ問屋さんからうなぎを仕入れています。

うなぎは自然界が与えてくれた大事な宝。
私どもは、より美味しいうなぎを求めて目利きを働かせ仕入れをしています。

捌き

捌き

仕入れたうなぎは、地下100mから汲み上げるアルプスの伏流水によって暗い部屋で活かします。それは明るいことによってうなぎが暴れ、キズがつかないようにする為です。酸素を含んだ地下水を豊富に与え静かに保管することで、うなぎの体力が消耗し痩せないようにするためでもあります。

良質なうなぎは仕入れるうなぎの質だけでなく、仕入れた後の活かし方によっても変わります。毎日焼き上げるうなぎであってもお客様にとっては、大事なハレの日のうなぎです。

私どもはうなぎの質に合わせ、熟練した職人がさばいていきます。
さばいたうなぎは苦みの原因となる血をキレイに洗い流し、焼きの工程に入ります。均一な焼きあがりには、事前の細かな下処理も大事な仕事です。

焼き

焼き

当店では、火力が強い下火とふっくらと焼き上げるための上火の2種類を使用して焼き上げています。

うなぎの臭みは質だけでなくしっかりと焼いていない、「焼きがあまい」ことも原因の一つです。火力が強い下火でしっかりとうなぎの芯まで火を通すことで臭みがでることはありません。

そして、火力が弱い上火へ。
ここでは、芯まで熱がとおったうなぎの表面だけをじっくりと時間をかけ、ふっくらと焼き上げていきます。これがうなぎの素材の美味しさを引き出す「手わざ」なのです。

独自の製法、「二段階遠赤ふっくら焼き」は白焼の段階から素材の美味しさを引き出し、蒲焼に調理したときでもこの素材の美味しさが生かされるようにと考え出した製法です。

創業以来、ゆずれないこだわりとして今後とも変えることなく、受け継いでいきます。

商品の選別

商品の選別

当店では4回の検品を経て、お客様に商品をご提供をしています。
まず、活きているうなぎの検品。病気や弱っているうなぎはここで取りのぞきます。

そしてさばき。さばいて初めてわかる品質もあります。次に汚れなどを取り除く拭き。最後は焼き上がった後、お客様にご提供する直前の検品です。

また真空パックにする場合には、真空袋に入れる前と殺菌後の仕分け時の2回の検品がさらに増えます。自然の生きものゆえ、この検品は厳しく吟味をしなければいけません。

良質なうなぎを通じて、お客様に楽しい団欒と豊かな食空間をご提供したいと考えています。

真空パック

真空パックは焼きたての美味しさをそのままに長期保存するための商品です。

通常の真空パックは袋の中の空気を抜き、衛生的に管理することで長期保存が可能になります。
また真空状態にする時に、袋内の沸点が下がり表面に油が浮き出て圧着をする為、特にたれが付いていない白焼の場合は油の酸化による品質の劣化がありました。

当店の白焼は真空状態にしたのち別の方法で密封する為、うなぎと袋が密着せず表面に浮き出た油はうなぎの中に戻っていきます。これにより油による酸化を防ぎ、焼きたてのふっくら感、そのままを保つことができるのです。

これを当店では、「ふんわり真空」と呼んでいます。

また蒲焼は白焼に比べ、たれの美味しさも楽しみの一つです。
当店では蒲焼は真空パックのみをご用意していますが、こちらはうなぎと真空袋を密着させることによって、うなぎの旨味とたれとの相乗的な美味しさにこだわっています。

当店の蒲焼のたれは、2年の年月をかけて開発したオリジナルのたれ。

まろやかな甘さが特徴のたれは、「井口の極味(きわみ)」という商品名として、
鰹だしの昆布だしが香る糖質制限のたれは、「井口の健美(健美)」の商品名としてご提供をしています。

安心と安全について

当店は産地の専門店として、1年を通じて「国産うなぎ」のみを使用しています。
秋から春にかけて、国内のうなぎは少なくなりお店によっては外国産を使用するところもあります。国産うなぎは、水温が下がると身や皮がしっかりとし蒸しを入れないお店では使用しにくい場面もあります。

当店では身や皮がしっかりする反面、うなぎの美味しさが増す特徴を大事にしています。
以前と比べ、うなぎは貴重な食べ物となりました。産地の専門店としてうなぎ文化を後世に伝えたいと願う中、国産うなぎの美味しさを提供し続けることが文化の醸成にもつながると信じています。

安心とともに必要なのは、安心感。
安全と安心が信頼につながり、今後、さらに安心してお買い求めできるよう国産うなぎにこだわり続けたいと考えています。

商品紹介

動画うなぎの井口 商品紹介

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